予防をする理由について
健康を守るためにも自分の歯を守りましょう
歯をも守ることの大切さがなぜ叫ばれているのでしょうか。それは、食事・健康と密接に関係しています。
私たちの健康は食べ物を定期的に食べることで保たれています。食べ物によって必要な栄養素を摂取することで私たち人間の体は作られ、各組織が担う機能によって生命維持活動が保たれています。
つまり、食べ物を食べるために必要な歯は正に健康の入り口であると言えます。また、健康を守るだけでなく、おいしく食べることによって人生の満足度も高まります。
歯は一度失ってしまうと、二度と元には戻りません。人工物で補うことはできても、見た目・機能ともに天然の歯に勝るものはないのです。
ブラッシングだけではどうしても磨き残しが生じてしまうため、予防に取り組む上では信頼できるかかりつけ歯科医を持つことが大切です。何か気になることがあった時に気軽に相談できる歯科医が望ましいでしょう。当院がそのような存在になれればうれしく思います。
PMTCについて
歯をクリーニングするメニューのことを歯科用語で「PMTC」と言います。歯科衛生士や歯科医師が専用のジェルや機器を使って歯垢やバイオフィルムを取り除きます。歯面の艶出しを行ったり、虫歯を予防する効果が見込めるフッ素を塗ったりもするので、清掃以外に歯の美容や予防といった側面もあります。「すっきりして気持ちがいい」と言われる患者さんも多くいらっしゃいます。
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歯石の除去について
歯垢を放置すると、やがて歯石に変化します。歯石はとても硬く、通常のブラッシングでは取り除くことができません。歯石が口内に留まり続けると、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまい、歯周病が進んでしまいます。歯科医院での専門的なケアを受けることで取り除くことができます。
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バイオフィルムの除去について
バイオフィルムとは言わばキッチンのヌメヌメ汚れのようなもので、歯の表面に付着した細菌を意味します。磨き残しが蓄積することでできてしまいます。バイオフィルムも歯石と同じように歯科医院での専門的なケア(PMTC)を受けないと取り除くことができません。
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エアフローを活用しています
エアフローとは、歯の汚れや着色を落とす時に使用する機器です。重曹の粉をジェット噴射することで一気に汚れを取り除くことができます。
当院が大切にしていること
患者さん一人ひとりに合った予防に取り組んでいます
当院では患者さん一人ひとりに合った予防を行うことを大切にしています。歯科医院における定期検診の間隔はよく「3ヵ月に1度」「半年に1度」などと言われますが、それはあくまでもそのような間隔で受ける方が多いことを意味しています。
当院では患者さん一人ひとりのお口の状態を把握し、その変化を辿った上で最適だと考えられる頻度とメニューをご提案しています。
定期検診について
受診率の低い日本では約8割の人が歯周病
日本でも近年において予防治療の大切さがメディアなどで言及されるようになりましたが、まだまだ定期検診の受診率が低いというのが現状です。
その一方、歯科医療の先進国である欧米では人々の歯に対する意識が高く、「歯科医院は歯が痛くなってから行くところではなく、病気の予防をするために通うところ」という意識が浸透しています。その結果、歯周病の罹患率も低いのですが、日本人においては約8割が歯周病にかかっていると言われています。
日本人の歯の意識が高まるよう、当院でも日々、定期検診の重要さを患者さんにお伝えしています。